子どもたちが見せてくれる驚きや喜びの姿に、
芸術文化の強い魅力を感じる。

美術を学ぶため、専門コースのある高校に進学、大学では油彩や美術教育を履修し、2012年から4年間を出身大学の事務職員として従事した後、2016年からは契約職員として当財団に。芸術の森美術館における「子どもの文化芸術体験事業ハロー!ミュージアム※」での「子どもアトリエコース」の活動や、佐藤忠良記念子どもアトリエでの子ども向けワークショップの企画・立案および講師を担当する中、今後も教育普及に貢献したいと思い、正職員を志望しました。現在は主に「子どもの文化芸術体験事業ハロー!ミュージアム」の総括として教育普及活動を行っています。

  • 札幌市の小学校5年生(特別支援学校小学部含む)を対象に、芸術作品の鑑賞やそれを踏まえた表現活動に取り組む機会を子どもたちに提供する事業。「野外美術館コース」や「子どもアトリエコース」等、5つのコースがあり、協力員(ボランティア)とともに対話をしながら作品に対する理解を深め、子どもたちの思いを引き出し、言葉に表現する活動を行っている。
職場での様子

私は、子どもたちが自由に美術鑑賞を楽しめるようになったとき、ワークショップを体験して自分の表現したいものを作れたとき、芸術に触れて感動する瞬間に立ち会えたときにやりがいを感じます。「美術が苦手」と思っている人々に感動をお届けすることの難しさや苦労もありますが、美術の楽しさ、すばらしさを初めて触れる人にも分かりやすく伝えられるよう日々の業務で貢献できればと思っています。

打ち合わせの様子

たくさんの人が心の豊かさを求めている時代。
芸術に触れる場も必要とされているはず。

札幌芸術の森美術館は、四季折々を味わうことができる緑豊かな芸術の森にあり、空気が気持ち良く自然に恵まれた職場です。
職員は、公私ともに美術に詳しい方が集まっていますので、様々な知識や話題が入ってきます。ワークショップや展示方法など大学や前職で培った知識が美術館のイベントなどで活かすことができる場面もありました。タスク管理など難しいと感じる仕事もありますが、事務所内では情報共有が頻繁にされており、個々の能力を存分に活かしてくれる職場だと感じています。
私が芸術文化に興味を持ったきっかけは、幼い頃に劇団四季JRシアターで鑑賞した舞台「CATS」。物語が理解できなくても響き渡る音楽や躍動する役者の姿、世界観を彩るステージのセットに幼いながらもとても感動しました。舞台の小道具や大道具を作りたいと思ったことから美術の道を志すことにもなり、今でも舞台鑑賞が好きです。また、身近にあるマンガやアニメーションなども幼い頃から影響を受けている文化だと思っています。
昨今はコロナ禍の影響により芸術文化の振興が低迷して未だ難しい状況下ですが、様々な世代が心の豊かさを求めており、芸術に触れる場が必要とされていると感じています。応募を検討されている方は、それぞれ芸術文化に対する熱意をお持ちだと思います。素晴らしい芸術・文化を生み出すアーティストが活躍する場や作品に携われる職場ですので、その良さを伝えていく熱意と、そして自分自身の感性も大切にしてほしいと思います。

作品と関わる様子