スタッフの多さに驚いて、感じた不安。
お客さまの拍手を聞いた瞬間に、感じたやりがい。

札幌市民交流プラザの事業係として、札幌文化芸術劇場が主催する事業の、公演の企画・スケジュール管理・関係各所との連絡調整などを行なっています。
現在は札幌市内の中学2年生を無料で招待する「青少年向けバレエ鑑賞事業」や、劇場のセルフプロデュース公演などを担当し、公演を無事に終了できるまでの事務仕事からリハーサル立ち会い、運営のための打ち合わせ設定など幅広い業務に取り組んでいます。
印象に残っているのは、新卒一年目の時に携わった新国立劇場バレエ団「眠れる森の美女」の公演。上演団体や舞台技術スタッフ、オーケストラなど関係スタッフの多さに驚いて、とても不安に感じた記憶があります。それぞれの立場の意見を調整する役割は大変なことも多かったですが、「公演を成功させる」という共通の目的に向かって、様々な協力をいただきながらやり切ることができました。公演終了後に舞台袖からお客さまの大きな拍手の音を聞いた瞬間には、一番やりがいを感じることができました。
私が所属する部署はクラシックやジャズなどの音楽、ダンス、演劇など職員それぞれが経験分野や得意分野を持っているため、幅広い意見を出し合って、より良い事業を行おうとしている雰囲気があります。一方で、新卒で配属された私の意見も取り入れていただけるなど、柔軟な考え方を持っているとも感じています。 札幌市民交流プラザは2018年にできた新しい建物のため、綺麗な劇場や客席、事務所で働くことができ嬉しく思います。財団が管理・運営する施設は、知名度・規模ともに全国に誇るものばかりで、その環境で働くことができるのもこの財団の魅力だと感じています。

職場での様子

学生の時に読んだ本がきっかけで、
公的な視点から文化芸術に携わりたいと思うように。

大学では英米文学、特に英米演劇文化を学ぶゼミに所属し、シェイクスピア作品や現代の英米演劇のテキスト分析を行なっていました。またアルバイトで、劇場の事務として働いていました。映画や演劇を観ることが好きだったので、そうしたものに囲まれた生活をしていました。
財団を志望したのは、学生の時に読んだ、文化芸術の公的支援や公共文化施設に関する本に感銘を受けたことがきっかけです。
もともと舞台や芸術に携わる仕事をしたいと考えてはいましたが、札幌市芸術文化財団は長期的な視点での人材育成や、子どもの芸術鑑賞など地元札幌の芸術分野に大きな影響力があると思い、「公的な視点から文化芸術に携わりたい」という自分のやりたいことや理想と合致するのではないかと思いました。
私は「好きなことを仕事にする」という選択をしましたが、理想や想定していたこととのギャップを感じて悩むことも多くありました。学生の方は多くの情報収集を行うのと同時に、自分の適性を客観的に俯瞰して見ることも大切だと思います。その上で財団への応募を考えているのであれば、責任感ややりがいなどを多く感じることのできる良い環境なのではないかと思っています。札幌市の文化芸術を支える素晴らしさを共有できれば嬉しいです。

職場での様子