触れる機会が全くない、という人も多い“芸術文化”。
そんな人にも興味を持っていただくきっかけづくりを。

現在は札幌コンサートホールKitaraで、事業課 営業係の職員として勤務しています。主に、Kitara主催の公演やグッズに関する広報、公式アプリ・SNSの運営や、オリジナルグッズの制作、チケット販売の促進・管理、KitaraClub運営などのお仕事を担当しています。
オリジナルグッズはボールペンやポストカードなどの定番ものから、マスキングテープやスマホスタンドなど、さまざまなものを作成。館内のショップに少しずつ自分が手掛けたグッズが増えてきて、売り場にも愛着が増しています。

  • お得な特典が受けられる、会員制の友の会組織。
売り場での様子

私はもともと大学時代、芸術・スポーツ文化を専攻していました。特に力を注いだのがスポーツで、部活動は小学校から大学まで取り組んでいました。 一見、全く関係のない道を歩んできたように見えますが、音楽史や芸術史にも触れる中で、スポーツ・音楽・芸術は互いに関わり合いがあることを学びました。 特にこの分野については、幼い時から親しむ機会を持つことが大切だという共通点を知り、子どもたちに芸術文化に触れる機会を作ることができないかと思うようになりました。
そうしたきっかけもあって、「0歳からのコンサート」という、子ども向けのイベントを企画することに。泣いても声をだしても大丈夫、というテーマでコンサートを開催し、2,000人近い客席が親子連れで満席となったことに、大きなやりがいを感じました。

イベント打ち合わせの様子

私自身も、芸術を深く学んでこなかった一人。
だからこそ、新しい視点で取り組める。

今の職場環境は、働く立場にならなければなかなか来ることのできない場所。今でもエントランスやホワイエ、ホールにいくと特別な感覚があります。今まで、クラシック音楽を聴くことは全くというほどなかったのですが、3年間Kitaraで働いたことで少しずつ見聞きする機会も増えてきました。最近は音楽に関するテレビ番組や、映画音楽のコンサート、好きな曲のピアノ演奏を聴くなど、親しみやすいものから少しずつ触れるようになっています。好きなアーティストのコンサートを観たときにも、いつかKitaraの音響でオーケストラをバックに聴いてみたい!と思うようになりました。
財団職員は、芸術分野を専門にしてきた方がもちろん多いですが、私のように全く音楽や美術に関わってこなかった人でも働くことができます。また、この場所で働いているからこそさまざまな芸術文化に触れることができ、興味の幅が広がっていくということもあります。一般の方に興味を持っていただく広報という役割では、これまで深く学んでこなかった自分だからこそ、新たな視点で仕事に取り組むことができるのではと感じています。
周りのスタッフの方々はみなさんやさしく、仕事の話や相談はもちろん他愛のない話もしやすい環境です。芸術にあまり関わってこなかった人でも、少しでも興味のある方はぜひ応募していただきたいと思っています。

職場での様子